関節痛である足指の痛みのほとんどは、足指のゆがみとフットバランスの異常が原因である。
足指の痛みがあると歩行中にも指の痛みで歩き難くくなりますが、左右交互に踵から着地して足指で地面を摘まんで足首をお辞儀するようにして地面を踏みしめるような、何気ない日常の動作である足の運びにもも不自由さを感じてしまいます。
立っている時にも、足の指で体がふらつかないようにバランスを保っている働きもありますから、足指に関節痛があると立っている姿勢や歩いている姿勢も不安定になってしまいます。
スポーツ愛好家やアスリートの方を施術して感じることですが、鍛え抜かれた強靭な肉体を備えている場合は足の指も発達して太くてたくましい形をしていることから、地面を指で支えてその競技の動作を行っているからなのでしょうが、特に相撲選手の足指のたくましさは極めつけです。
足指の指関節は、かなりの体重がかりやすい関節であると言えますが体重が伝わる関節の連係として頭蓋骨→背骨→腰仙関節→骨盤の仙腸関節→股関節→膝関節へと伝達して、足関節→足底から足の指の関節へと伝えわって行きます。
足の骨は28個の骨が集まって足の裏の縦と横のアーチを形成していますが、着地する時の衝撃吸収のクッションとして、あるいは足を蹴り出す時のバネの役割を果たしています。
体のゆがみの負の連鎖により、この足低のアーチが崩れていると扁平足や開帳足になりやすいのです。
足底の縦アーチの不足は扁平足を、足底の横アーチの不足は開帳足になりやすく、開帳足は外反母趾を伴うことが多いのです。
歩行時の足底にかかる体重の流れは、正常であれば踵から爪先に直線方向に抜けるのが、足底の横アーチの不足している開帳足は土踏まずの衝撃吸収能力も低下して親指側に抜けがちになり、外反母趾を招く大きな要素にもなるのです。
ヒールの高いパンプスは外反母趾の原因になりやすく、着地が踵ではなく爪先からになり、親指に体重がかかり変形しやすいのです。
ハイヒールは、もともと舞踏会用に足を美しく見せるように履くための靴で、歩きまわるための靴ではないのです。
踵の高い先が細いかたちの靴は、足指のつけ根に体重が集中してかかり続け足裏の横アーチが低下します。
そして左右から強く挟み込むように圧迫して足の指が押されて、親指つけ根の関節部分から外反し、足の甲にある中指骨が逆に内反して「く」の字に歪みをつくってしまうのです。
足の親指に炎症が起き、時間の経過とともに関節包や靭帯などの周囲の組織が弱体化して、固まって元に戻らなくなってしまい親指を引き上げる脛の筋肉の弱体化も招いてしまいます。
外反母趾から偏った歩き方を続けていると、膝の痛みや股関節痛にまですすむこともあります。
上から外反母趾を見ると親指が外側へ曲がっているのが判明するのですが、親指のみではなく足全体の構造にも異常を来しています。
足の変形から足の指に力が入らなかったり、足の指が地面から浮いてしまったり、足底の偏った部分に体重がかかったりして歩き方も不安定になっているのです。
これらのことから我々の日常動作の様々な場面で足指の協調動作により足の運びが成り立っていますので、関節痛である足指の痛みも体のゆがみから来るアンバランスな日常生活の悪循環の集積から根絶しないと真の救済にはいたらないでしょう。
足のゆがみや足指関節のゆがみのもう一つの原因として、脊髄神経から出た神経が背骨の腰椎の間から腰神経叢という神経の束になって足に向かって流れていますから、この領域の腰椎(腰の骨)にひずみが起きて神経を圧迫すると、足に向かっている神経の流れが不十分になり足指関節が曲がって来ることも伴います。
靴の不自然な左右差のあるしわができていたり、左右の爪先が反っていて高さが違う靴、靴に斜めにしわができるように歩いているのは、体がよじれていて脚長差があり、踵の骨が真っ直ぐついていない歩方をしているからなのです。
足が歪んで土台がズレていると、よく怪我をしたり転びやすくなり、目をつぶって真っ直ぐは歩けないでしょうし、立って上から爪先を見ると、足の指が曲がっていて足の爪が見えないし、首を前へ倒してお辞儀してバランスをとっているような体のゆがみ方をしています。
体の骨の4分の1にあたる52個の骨が左右の足の部分にあり、筋肉の75%が下半身にありますから、足のトラブルは全身へとつながってしまうのです。
足指の痛み(関節痛)に関連して現れやすい症状を挙げてみました。
腰痛症
歩行困難
外反母趾
足の指先のしびれ
足の筋肉の痙攣(けいれん)
ふくらはぎの筋肉がつる(こむら返り)
足底がつる(足底筋膜の緊張)
ふくらはぎや太ももの肉離れ(筋肉繊維の断裂)
股関節や膝が硬い
足の冷え
足の多汗症
股関節の痛みと変形性股関節症
膝の痛みと変形性膝関節症
足指のゆがみ矯正は、単純な発想では足の指を手で牽引したり外反母趾サポーターなどの矯正器具を使用するのが精一杯でしょうが、上部頸椎の矯正により体のゆがみ全体が正されますので足指が伸びることにより関節痛である足指の痛みも改善されます。
我々の体には、怪我や傷を治したり骨折を整復する働きが備わっていますから、この自然治癒力整体作用が足の指のゆがみをも正すことができる唯一のはたらきなのです。
右の画像は、上部頚椎カイロプラクティックによる、足底と足の指の指ゆがみ矯正効果の一例ですが、足底バランスや足の指にもバランス異常を来しながらフットバランスの異常をも引き起こし、さらなる偏った歩行へとつながり体はどんどんと大きくゆがんで行くばかりとなります。
関節痛である足指の痛みの主たる原因は、体のゆがみである。 |